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中野陶痴-1 絵唐津 背面と両側面 [唐津]

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 中野陶痴の絵唐津を各方向から写しました。上が背面、中が正面向かって左側面、下が右側面です。

 適度に乱れて凹凸のある轆轤目がイイ感じです。また、土に砂が混ざっているためか、薄い釉薬の施された表面の肌がザラザラしていて、陶器らしい味わいを出しています。

 中野窯四代の中野陶痴は、唐津駅前に設置されている巨大な陶器製の赤獅子像を製作した陶工である事を考えると、当時それなりに高い評価を受けていた事が想像されます。けれども、現在中古市場に出回っている中野陶痴作の茶碗は非常に買いやすい価格になっています。もしかすると、工房作品と本人作で価格が大きく違っていて、私が見たのは工房作品ばかりだったという可能性もあるのですが、本人作かどうかの判断が私には出来ませんし、何より高い価格で取引されている中野陶痴の中古品を見た事がないので、何とも言えない所です。ただ少なくとも、唐津焼らしいイイ味の作品でありながら、買いやすい価格になっているのは、私にとっては嬉しい事です。今回の絵唐津も、そうした作品の一つです。

つづく








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中野陶痴-1 絵唐津 正面 [唐津]

中野陶痴01_01
 佐賀県唐津市にある中野窯の四代目・中野陶痴(1916-2012)作の絵唐津茶碗です。絵は写真の一箇所のみなので、写真の位置が正面という事で良いかと思います。それで、ここを正面とすると、高台脇にある窯印は、向かって右90°より少し手前の辺りに来ます。

 硬く焼締められた赤茶色の土に、グレーのザラザラした釉薬がかけられ、草文と思われる簡素な鉄絵が描かれています。轆轤目には適度な乱れが見られ、全体のフォルムはやや直線成分の多い、カチッとした造形になっています。こういう全体にやや硬いイメージに仕上げられた所は、非常に唐津焼らしい作りになっている茶碗だと思います。

 中野窯の興り(初代=松島弥五郎)は安政年間(1855-1860)との事ですから、もう幕末の頃という事になります。そして、唐津藩主・小笠原長行(小笠原家六代)により御用窯の指定を受け、そこから「三階菱」の窯印を使用しています。(尚、小笠原長行は戊辰戦争で旧幕府軍側について箱館まで転戦しているので、藩主として数えない資料もあるとの事。)ですから、16世紀頃から始まる唐津焼の歴史の中では、比較的新しい窯元だと言えるかも知れません。

 この中野窯の四代・中野陶痴は、今も唐津駅前にある巨大な唐津焼の赤獅子像を製作した陶芸家として知られています。それなりに高い評価を得ていた陶芸家だったのだと思います。

つづく








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新庄寒山-1 萩焼茶碗 高台と窯印 [萩]

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 新庄寒山・萩焼茶碗の高台と拡大撮影した窯印です。高台の写真では、茶碗正面を上にしています。

 高台は真円に整形され、兜巾も綺麗に作られています。化粧土と釉薬は高台内も含む全面にかけられ、土見せはありません。こういう作りだと、ともすれば単調で面白味のない景色になりがちなのですが、この茶碗では砂混じりのザラザラした肌に加え、故意に毛羽立たせた高台脇の削り跡などから、意外に退屈ではありません。

 窯印は丸に「寒山」となっています。この窯印の辺りだけ砂粒とか毛羽立ちがなく、窯印を判別しやすくなっています。多分、ここだけきめの細かい土を少しかぶせ、その上から窯印を押しているのだろうと思います。そうでないと、これだけ細かい印影を浮き出させるのは無理なのではないでしょうか。丁寧な作り方だと思います。

 という事で、新庄寒山の美人な萩焼茶碗でした。中古の出物は多くはないですが、価格の割りには味わい深い品が多いので、新庄寒山はお薦めの作家です。

おわり








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